「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」校長先生を思い出した(ネタバレ)

先日、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」という映画を見ました。

昔の映画です。

調べてみると、30年前の映画みたいです。

 

最初は見るつもりはなかったんですが、番組表に「アル・パチーノ」という俳優の名前が出てまして。

アルパチーノって聞いたことあるな、ちょっと見てみようかなって、そんな理由です。

 

実は僕はもともと漫画とか映画とかフィクションをあまり見ない人でして。

まあ、どっちかというとドキュメンタリーの方が好きでして。

映画を見始めたのは比較的最近なので、海外の映画俳優とかぜんぜん知らないんですよ。苦笑

ジャン・レノとかシュワちゃんとか超・有名な人は知ってますよ、もちろん。

 

たまに友達とかで海外の映画俳優とか詳しい人とかいますよね?

「あたかも映画通みたいに知識をひけらかしちゃってさ!」

なんて思ってましたよ、本気で。苦笑

 

でも、洋画をたくさん見てると勝手に名前も覚えちゃうものなんですね。

自分が映画を見始めて、やっとわかりました。

 

それが、アルパチーノですね、初めて見たアルパチーノの作品でしたが、もう顔も名前も覚えました。笑

それくらい、この「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」、面白くてインパクトのある映画でした。

 

簡単にあらすじを言いいます。

 

超真面目な貧乏学生がアルバイトで盲目の元軍幹部のじいさんの世話をすることになります。

元軍人のじいさんは頑固で短気で、ちょっと面倒くさい人です。

でも、学生は根気強くじいさんとコミュニケーションを取り、徐々に打ち解けます。

 

そのうち、じいさんがやりたかったことをいくつかやりとげるため二人で旅行に行くことになります。

じいさんは元軍人の恩給でお金はたくさん持っています。

高級ホテルで豪華な食事、娼婦を呼んだり、フェラーリに試乗したり、そして、あまりじいさんをよく思ってない兄に会いに行ったり……。

でも、最後にやりたかったことが自殺だったのです。

必死でじいさんを止める学生、その思いが伝わり、ついに自殺を思いとどまらせます。

 

そこまでは良かったのですが、校長にイタズラした仲間をかばったことが理由で、学生も退学の危機を迎えます。

学内で全校生徒を前に公開懲戒委員会が始まりますが、そこに学生を守るためじいさんが現れて、華麗なスピーチで会場の賛同を得て、学生は救われます。

 

ちなみにタイトルに「ネタバレ」とか書いたけど、もっと詳しいいあらすじがwikiに書いてあった。苦笑

アメリカのボストンにある全寮制名門高校に奨学金で入学した苦学生チャーリーは、裕福な家庭の子息ばかりの級友たちとの齟齬を感じつつも無難に学校生活を過ごしていた。感謝祭の週末、クリスマスに故郷オレゴンへ帰るための旅費を稼ぐためチャーリーはアルバイトに出ることになっていた。そのアルバイトとは姪一家の休暇旅行への同伴を拒否する盲目の退役軍人フランク・スレード中佐の世話をすること。とてつもなく気難しく、周囲の誰をも拒絶し、離れで一人生活する毒舌家でエキセントリックなフランクにチャーリーは困惑するが、報酬の割の良さと中佐の姪カレンの熱心な懇願もあり、引き受けることにする。

感謝祭の前日、チャーリーは同級生のハヴァマイヤーたちによる校長の愛車ジャガー・XJSに対するイタズラの準備に遭遇。生徒たちのイタズラに激怒した校長から犯人たちの名前を明かすなら超一流大学(ハーバード)への推薦、断れば退学の二者択一を迫られ、感謝祭休暇後の回答を要求される。チャーリーは同級生を売りハーバードへ進学するか、黙秘して退学するかで苦悩しながら休暇に入ることになった。

中佐はそんなチャーリーをニューヨークに強引に連れ出し、ウォルドルフ・アストリアホテルに泊まり、“計画”の手助けをしろ、という。チャーリーはニューヨークで、中佐の突拍子もない豪遊に付き合わされるはめになる。高級レストランで食事をし、スーツも新調し、美しい女性とティーラウンジで見事にタンゴのステップを披露したかと思うと、夜は高級娼婦を抱く。だがチャーリーは、共に過ごすうちに中佐の人間的な魅力とその裏にある孤独を知り、徐々に信頼と友情を育んでいく。

旅行の終りが迫ったころ、中佐は絶望に突き動かされて、“計画”―拳銃での自殺を実行しようとするが、チャーリーは必死に中佐を引き止め、思いとどまらせる。ふたりは心通わせた実感を胸に帰途につくことができた。

しかし、休暇開けのチャーリーには、校長の諮問による公開懲戒委員会の試練が待っていた。チャーリーは、全校生徒の前で校長の追及によって窮地に立たされるが、そこに中佐が現れ、チャーリーの「保護者」として彼の高潔さを主張する大演説を打ち、見事にチャーリーを救うのだった。満場の拍手の中、中佐はチャーリーを引き連れ会場を後にする。

再び人生に希望を見いだした中佐と、これから人生に踏み出すチャーリーのふたりは、また新しい日常を歩み始めるのだった。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り

 

この映画、「アルパチーノって誰やねん?」的な軽い気持ちで見始めたんですが、予期せず大・感動してしまいました。

というのも、このじいさん、誰かに似てるなあと思ったら、田舎暮らしの時にお世話になった方に印象が似てたんですね。

その時の思い出も重なったのかもしれません。

 

僕が住んでいた家の、2件となりに元校長先生が住んでいらっしゃいまして。

その方は、普段は別荘みたいなところに住んでいるみたいなのですが、たまに戻ってくると声をかけてくれたんですよね。

最初は怖いじいさんかなって思ったんですが、ちょっと頑固で口が悪いだけで、とても良い人だったんですよね。

あとで元校長だと聞いて、なるほどなと思いました。

昭和の校長先生って感じの人でしたね。

 

校長先生からは芝生の植え方とか、草刈り機(仮払い機)の使い方とか、いろいろ教わりました。

おいしい蕎麦をおごってくれた時もありました。

 

僕が田舎暮らしをしていた時に度々お世話になった人は二人いて、ひとりが隣のおばちゃんで、もうひとりが校長先生でした。

もちろん、他にもお世話になった人はいましたけどね。

いや、お世話になった、というか、迷惑をおかけした、と言ったほうが良いのかもしませんね。

田舎を離れてもう10年近く過ぎますが……。

 

話は映画に戻ります。

こういった頑固オヤジ(じいさん)と、純粋無垢な若者、子供とのコミュニケーションを描いた作品ってけっこうありますよね。

触れあっていくうちに徐々に打ち解けて、途中で色んな事件が起こり、険悪になったりするけど、最後には仲良くなる、的なストーリー。

 

僕は洋画、とくにアメリカ映画を見るなら、お金をガンガンかけて作った超大作のSFやファンタジー、アクション映画じゃないと見る価値ないと最近まで思ってました。

でも、こういう、ある種「単なる日常」を描いたハートフルなアメリカ映画も、意外とちゃんと見てみると面白いんだなあって思い直しましたね。

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