ドリフの笑いとひょうきん族の笑い

仲本工事さんがなくなりました。

子供の頃は、なんで「工事」なの? って思ってました。

当時は、それ以外に特に思うところがないというくらい、まあ脇役の人ですかね。

でも、ドリフのコントの中で、いかりや長介さんと仲本工事さんの組み合わせはかなり好きです。

優しそうな顔をして長さんをいたぶる仲本氏が最高に面白かったですね。

 

ていうか、ドリフって長さんへのいじりが面白いんですよね。

教室コントの「長介を叩いて殺せ」とか、子供の頃、痙攣するくらい笑いました。(知ってる人は知ってると思う。笑)

その時、先生役の長さんが「古墳といっても古いうんこではありません」って説明して生徒に突っ込まれてたシーンも痙攣レベルで笑った記憶があります。

 

超おもしろかったドリフの「8時だよ全員集合!」が終わってしまった時は、子供の頃とても残念でしたね。

どうして吉本新喜劇みたいに、舞台だけでも続けなかったのかなって今になって思います。

 

ま、年齢的に体を張るコントが難しくなったという理由があったらしいですけどね。

もちろん、そんなこと当時は知らず、ただ裏番組の「俺たちひょうきん族」に視聴率で負け始めたからだとずっと思ってましたが。

ま、実際そういう理由も一部あったのかもしれませんけど、だとすれば余計に残念でしたね。

なぜなら、僕にとって「俺たちひょうきん族」は、もうまったくといっていいほど面白くなかったからです。

 

この2つは見る人の笑いのセンスの違いが顕著に出ました。

なぜなら、ドリフは「動きの笑い」で、ひょうきん族はナンセンス的な大人の笑いという印象だからです。

他にも対比してみますと、ドリフは下ネタ、ひょうきん族はスマートなネタ。

ドリフは生活感があるけど、ひょうきん族はおしゃれ。

ドリフはほのぼの感があるけど、ひょうきん族はクール。

 

これだと、小学生はドリフの方を見がちだと思います。

なぜなら、ひょうきん族は小学生にとって難しくて、意味が分からない部分があるからです。

あと、ひょうきん族はスタッフの笑い声を入れてるんですが、あれが意味が分からないんですよ、小学生は。

笑うところじゃないところでスタッフが笑ってるわけです。

小学生の頃は、その謎のスタッフの笑いが、暴力的かつ猟奇的に感じる怖さもたまにありました。

 

でも、ブラックデビルとかのキャラ自体が面白かったりするので、友達も徐々にひょうきん族の方に移行していきましたかね。

ひょうきんベストテンとかも「おもしろいかったよ」ってクラスで話題になっていたことはありましたね。

あと、ドリフを見るよりも、ひょうきん族を見る人の方が格好良い感じがするってのも当時はありましたね。

ひょうきん族はイケてる、ドリフはダサい的な。

 

自分も子供ながらに話題に遅れないため、ひょうきん族を見てみようと思ったこともありました。

でも、おもしろくないんですよねえ……。

 

ていうか、いま改めて見ても、「笑い」の観点からしても、断然ドリフの方が正統派で確実な笑いだったと思いますねえ。

確かにネタがワンパターンなところありますけどね。

でも、ちょっとづつネタも進化してましたし、すべてがすべて体を張るネタや下ネタばかりではないですしね。

その証拠に、いまでもBSやCSでドリフのコントやってますけど、面白いものは面白いですからね。

必ずしも小学生だけが面白いネタじゃないんです。

 

その一方で、ひょうきん族を大人になってから見ても全然おもしろくないんですよ。苦笑

10年以上前とかに見たような気がしますが、笑いどころがない。苦笑

あと、たまにタケちゃんマンとか懐かしいテレビ番組ってことで切り取って放送されることありますが、やっぱ笑えないですよね……。

ベタじゃないというか、その場の雰囲気の笑いというか、流行りものの笑いというか、そんな感じ。

(懺悔のシーンだけは当時面白かった記憶がありますけどね)

 

というわけで、小学生よりもターゲットが上の番組だと思っていたひょうきん族ですが、大人になってみれば少しは面白いかと思ったら、大人になっても面白くないのです。

ちなみに、島田紳助氏がいわくつきで芸能界引退したので、もうひょうきん族の再放送はされないみたいですけどね。

 

その島田紳助氏と言えば、以前にテレビでドリフのことを「変な笑い」と表現してたんですよね。

ビートたけし氏や明石家さんま氏も同じようにドリフやバカ殿を「変な笑い」とか言ってましたし、明らかに揶揄してますよね。苦笑

ライバル番組だったから評価が厳しいのかと思いきや、タモリ氏もバカ殿に出てた元アイドルに「どうして変な方に行っちゃったの?」とか言ってたことがありましたし。

確かに体を張る笑いって評価されなかった時期がありましたから、そのためかなあって思いますけど、大物がドリフ=ダサイを世論誘導してましたよね。

ま、確かにバカ殿はスペシャル冠番組になってからの後半以降はイマイチでしたが、初期の頃とか、とくにドリフ時代のバカ殿はかなり面白かったですよ。

ベタでバカバカしいですけど、超・笑えましたから。

 

それに、申し訳ないんですが、上にあげた紳助氏+BIG3の中で歴史に残る面白いコントをした人って、そもそもいないんですよ。

漫才はとても面白かったですし、司会もとても上手ですけどね、でも、コントの評価が彼らにできるのかと……。苦笑

だから、やっぱり、ドリフのコントって、かなり評価されるべきだと思いますね。

一時期、「変な笑い」扱いされていた時代が残念でなりません。

 

ま、それはさておきまして。

直近では、志村けんさんが亡くなったときの特番で、高木ブー氏が居眠りして、カトちゃんが突っ込んだシーンは最高に面白かったですねえ。

ていうか昔からなぜか、カトちゃんのあの早口のマジ突っ込みって超・笑えるんですけど、なぜでしょうね?

いやー、まだまだ見たいですね。

残るはその二人だけになりましたが、漫才かコントでもやってほしいなって思いますね。

激しく応援しております。笑

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